沖縄の白銀は堂航海の安全と豊漁を祈願する糸満の氏神様
堂航海の安全と豊漁を祈願する糸満の氏神様です。白銀堂は糸満を代表する拝所(ウガンジュ)…拝所とは聖地であり,本土の神社のようなものです…旧正月は地元の人たちで賑わい,旧暦5月4日の糸満ハーレーの時には,優勝チームを先頭に白銀堂へ参拝し,競技の報告をする習わしがあります…大きな石鳥居をくぐると,境内には隆起サンゴの巨石がいくつかあり,「シロガネの御イベ」と呼ばれる自然の鍾乳石が,航海の安全と豊漁を司る神様として祀られています…
また,白銀堂にまつわる2つの民話が残されており,「意地が出たら手を引け,手が出たら意地を引け(イジヌイジラー,ティーヒキ…ティヌイジラー,イジヒキ)」という格言が言い伝えられています…
糸満市白銀堂にまつわる昔話
●漁師をする美殿はサバニのために借金をする・・・
●けれども借金を返済できなかった・・・
●貸した児玉宗左衛門は怒りで刀を抜く・・・
●すかさず美殿はことわざを言う・・・
●それは「怒りにかまけて手を出すな」と言うもの・・・
●この言葉で、児玉宗左衛門は嫁と母を切らずに済んだ・・・
●恩を感じた児玉宗左衛門はお金はいらないと言った・・・
●その岩穴がいつしか白銀堂となった・・・
●そのお金を岩穴に埋めることにする・・・
沖縄県糸満市字糸満23